名探偵コナン・まじっく快斗の二次BL小説。同ジャンル諸先輩方の作品に触発されております。パラレルだらけですが基本は高校生の新一×快斗、甘めでもやることはやってますので閲覧は理解ある18才以上の女子の方のみお願いします。★印のカテゴリは同一設定で繋がりのあるお話をまとめたものです。up日が前のものから順にお読み下さるとよいです。不定期に追加中。※よいなと思われたお話がありましたら拍手ポチ戴けますと至極幸いです。コメント等は拍手ボタンよりお願いいたします! キッド様・快斗くんlove!! 《無断転載等厳禁》

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2011年8月26日よりブログ開始
2012年5月GW中にカテゴリ分け再編&アクセスカウンター設置
2013年5月 CONAN CP SEARCH 登録
2013年6月 青山探索館 登録
連絡先:hamanosuronin★gmail.com(★を@に置き換え)
Script:Ninja Blog 
Design by:タイムカプセル
 

寄り道(平次&キッド)
※映画『天空の難破船』ぷちパラレルです。目標は軽めノリ…(*_*;
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バサリ。

ん? 何や。鳥の羽音かいな。
工藤との電話を終え、おれは何気のう窓から外を見下ろした。

そんで目を疑うた。家の庭木を背にして立っとるんは────。

「こんにちは。西の名探偵くん」

「か、か…っ、怪盗キッドやないかい! なっなな、なんでや?!」

アカン。おれとしたことがメッチャ噛んでもうた。
せやけど突然自分家に白い姿の怪盗が現れてみい、そらぁ誰でも驚くで。

「この辺りにお住まいと工藤探偵に伺っていましたので。所用のついでといってはなんですが、寄らせていただきました」

工藤が、やて?
さっきの電話でもキッドの話が出ていたが、アイツそないな話いつキッドにしとんねん。

「服部探偵、お部屋へ上がらせていただいても宜しいでしょうか」

微笑んだ怪盗が小首を傾け、ゆらゆらとモノクルの飾りが揺れよる。なんや知らん、眩暈や。

「お…おう。かまへん。上がれやァ」

語尾が上擦ってもうた。焦っとる間にキッドは発射したワイヤーを木の枝に一巻きさせ、とんと地を蹴って軽く二階の窓にとりついた。
窓から入るんかい。ま、怪盗が玄関から入るんもヘンやけど。

「オヤジがおらん時でよかったのう。あのキツネ目オヤジがおったら誤魔化すんは骨やで」

「存じてます。先ほどまで大阪府警におりましたから」

あっさりそう応え、キッドはおれの部屋に入り込んだ。マントを翻して八畳間の真ん中に座り込む。正座や。
座る時にズボンと靴下の隙間から素脚が僅かに覗き、ドキッとする。チラリズムやがな。

「大阪府警て…、変装して潜り込んどったんやないやろな」

「フフフ」

軽く笑ってスルーし、キッドはさっきまでおれが見ていた日売新聞を手に取った。

「この事件ですが」

「〝赤いシャム猫〟かい。なんや、関係あるんか、おまえと」

「まさか。多少違和感を覚えましてね。服部探偵はこの事件、何かお感じになりませんか」

何かってなんやねん。
訊き返したかったが探偵的にそれはアカン思ておれは黙ってキッドに先を促した。キッドが小さく首を振って呟く。

「ウィルスが盗まれたというのが本当だとしたら、不穏な話ですが…」

「ウィルスを盗みに侵入したんやから、間違いなく不穏やろが」

「そうですね」

「だいたいおまえは何しにおれんとこ来よったんや。捕まえてほしいなら捕まえたるでえ!」

「フフフ」

だからフフフやないっちゅーねん。調子狂うわ。こんなんして差し向かいで怪盗と世間話しとってええんか、おれ。


────平次~、どなたはんか来てはるの? お友達?


げっ、おかん! 買い物行っとったのに、戻ってきたんか!
トントンと階段を上がってくるおかんの足音。おれの後ろには怪盗キッドが座っとる。
えええーー(◎◎;)?? どないせーちゅうんじゃ。キッドに隠れろ言うたらええんかっ??!

「平次、入るで」

「あ、あかん、いまちょっととりこんどる…わあ!」

「いらっしゃいませ」

からりと襖が開いて、おかんが顔出しよった。万事休すやがな!! 硬直したおれがそう思た時、背後から爽やかな声がした。

「こんにちは。おじゃましてます」

「あらまあ、やっぱりお友達やったのね。話し声が聞こえたさかい」

「??」

いたってフツーなおかんの反応。
恐る恐る振り返る。するとそこに怪盗はおらへんかった。
おったのは、ラフなブルーのシャツにジーンズ姿の…。

「平次くんにはいつもお世話になっています」

「あらあらご丁寧に。東京の方なん? 平次こそご迷惑かけとるんでしょう。ちょっと平次、お友達が来はるなら買い物行く前に言うてや、お夕食用意するよって」

「え…、や、そらぁ」

「ありがとうございます。でもお構いなく。予定があるので、すぐ失礼しますから」

「まあ残念やわ。あの…お客さん、東の高校生探偵の工藤くんにちょっと似てはりますなあ。お客さんももしかして探偵さんですのん?」

「いいえ。僕は探偵じゃありません」

「ちょっ…、ええから、もう出ていきいな!」

「なんやの。ちゃんと紹介してえな。いまお茶いれてくるさかい」

「いれんでええ!」

「本当にお構いなく。お母さん」

「ま…うふ」

キッドにお母さんと呼ばれて、おかんがぽっと赤うなる。なんでやねん。ようやっと部屋からおかんが出ていきよった。ったく、大汗やがな。

「お母様、美人ですね」

「お、おま…、ほんま変わり身の早いやっちゃな~~!!」

もう一度振り返ったら、キッドはもう元の怪盗の姿に戻っていた。どんだけ素早いねん。

「では本当にそろそろ…。鈴木財閥相談役から飛行船ベルツリー号へ招待いただきましたので、一週間後に再度大阪へ参ります。機会があれば、その時にまた。服部探偵」

「待て、キッド! なんでおれんとこ来たんか、ちゃんと理由を言わんかい!」

「寄り道ですよ。お顔を拝見したくなっただけです」

おれが手を伸ばした途端、ぽん!と音が弾けた。瞬時に部屋がパステルイエローの煙幕に覆われる。甘酸っぱい柑橘系の香りや。

「キッド、こら、誤魔化すな!!」

だが、それきり返事はなかった。
煙幕が薄れる頃にはキッドのキの字も見当たらんようになっとった。
この残り香がなければ、キッドがこの畳に座っとったなんて現実とはまるで思えんかった。

キッドめ。不思議な奴や。捕まえなあかんはずやなのに、面と向かうとなぜかそんな気のうなってしまう。

さっきの姿は変装やろか。
まさかあれが素顔なわけないわな。跳ねた癖毛をふわふわ揺らして、でっかい目玉くりくりさせよって。

一週間後、本当にまたキッドに会えるやろか?
ちょうど〝赤いシャム猫〟の次回犯行予告の期限と重なる。もしも二つの事件がかち合うたらややこしなるで。

せや…工藤と一緒にお好み焼き屋に連れてったろかい、キッドの奴も。
ええかキッド。次に会う時は覚悟しときや。気障なモノクル、この手で剥ぎ取ったるさけ。
本当のおまえの素顔、拝ませてもらうよってな────。






20140501

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※えええと…あまり落ちてませんがこれにて終了(汗)。平次くんの部屋ってどんなんだっけと思い、映画〝難破船〟冒頭を確認してたら、そのまま最後までガン見してしまいました~(^-^;

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「ボクとキミ」「インスピレーション」「消された言葉」「ステア」「悔恨」へ拍手ありがとうございました。

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