名探偵コナン・まじっく快斗の二次BL小説。同ジャンル諸先輩方の作品に触発されております。パラレルだらけですが基本は高校生の新一×快斗、甘めでもやることはやってますので閲覧は理解ある18才以上の女子の方のみお願いします。★印のカテゴリは同一設定で繋がりのあるお話をまとめたものです。up日が前のものから順にお読み下さるとよいです。不定期に追加中。※よいなと思われたお話がありましたら拍手ポチ戴けますと至極幸いです。コメント等は拍手ボタンよりお願いいたします! キッド様・快斗くんlove!! 《無断転載等厳禁》

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ブラックジョーク(1/2)
(新快前提)白馬→快斗

ダークサイドストーリーです。
閲覧ご注意下さい。
―――――――――――――――――



いったい何が狂ったのだろう。

さっきまではいつもと変わりなく過ごしていたはずなのに。


なのに――ここはどこで、いまはいったいいつなのか、判らなくなってしまった。

視界が狭くなり、辺りが薄暗くなって……頭に霞がかかったようで、まるで思考が働かない。

気が付けば、俺は目の前にいる白馬に責められていた。


―― 僕はもう堪えられません、と白馬は言った。

『これ以上、君への想いを君自身に蔑(ないがし)ろにされるのは、我慢なりません』


そんなつもりはない、と俺は言った。
しかし、白馬はいつになく険しい目をして俺の前に立ちはだかった。

『君が――いけないのです。僕の気持ちを知っているのに軽々しく踏みにじり続けて、平気な顔でいられる君が……僕は憎い』

違う。そうじゃない、白馬。
本当に…俺はそんなつもりは……。

『残念ですが、今さら弁解しても遅いのです。僕はこれまで紳士であろうとしてずいぶん自分を抑えてきました。しかしそれが全く無意味な事に気付いたのです』

白馬……待ってくれ。俺は――。

『そうしてつらそうな顔をすればいつものように見逃してもらえると思っているのでしょう。……僕は知っているのですよ。君が工藤と特別な関係を結んでいること』

俺は首を振って後ずさった。

白馬は単調な声に怖ろしいほどの怒りを滲ませ、静かに、しかし確実に俺を追い詰めようと迫ってくる。

『さっき君に渡した飲み物には〝薬〟が入っています』

え……? なん、だって――?

ぐらりと視界が歪む。

『気を失うほどではありません。腕力にものを言わせて…というのは僕のスタイルではありませんし、憎いと言っても君に無用なケガをさせる気はありませんから』

嘘だ…。そんな事を、白馬がするなんて……。

白馬が氷のような瞳の奥に黒い焔を揺らめかせて、動けなくなった俺の体を両手で捕らえる。

『僕を――どうあしらっても大丈夫な〝安全〟な相手だと思っていたとしたら、それは君の思い違いです。手に入らないのなら奪うだけです。こんな考えを僕が抱いていたと――気付いていなかったというなら』

それは君が甘すぎるのです。


そう言って、白馬は声も出なくなった俺を担ぎ上げるとどこか知らない場所へと連れ去った。





つづく


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