名探偵コナン・まじっく快斗の二次BL小説。同ジャンル諸先輩方の作品に触発されております。パラレルだらけですが基本は高校生の新一×快斗、甘めでもやることはやってますので閲覧は理解ある18才以上の女子の方のみお願いします。★印のカテゴリは同一設定で繋がりのあるお話をまとめたものです。up日が前のものから順にお読み下さるとよいです。不定期に追加中。※よいなと思われたお話がありましたら拍手ポチ戴けますと至極幸いです。コメント等は拍手ボタンよりお願いいたします! キッド様・快斗くんlove!! 《無断転載等厳禁》

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黒の鎖《2/3》(新快前提 ××→快斗)R18

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震えが───止められない。

「顔が青いよ、快斗くん」

指先で俺の顎を持ち上げ〝男〟はこう言った。

「ぼくは〝バーボン〟。どこかでキミに会ったことがあるような気がするんだ」

「気がする、だけだろ」

「そうかなぁ」

「工藤と……よく、間違われるから」

「かもね。彼とキミは背恰好も面立ちも確かに似ている。ぱっと見は間違えるかもしれない」

「………」

「だけど、決定的に違うところがあるよね」

「……さあ」

〝バーボン〟が俺の顎を掴んだまま目を覗き込んでくる。なにもかも読み取ろうとするような眼差しに心の中を探られる。
意地で見詰め返した。
たとえどうなろうと屈する気はない。気持ちだけは。

「───ほら。その眼」

ギシ、と、音がする。繋がれた俺の手首が擦れて軋む音。

「工藤新一は〝向こう側〟の人間だ。だけどキミは」

〝バーボン〟の瞳が近付く。 目を逸らしてしまいたくなるのを懸命に堪えた。

「───キミは〝こちら側〟なんじゃないかな……ぼくらと同じ。違うかい」

「なに言ってんだか分かんねえ」

「だから余計不思議なんだ。工藤新一とキミの繋がりが」

「紐ほどけよ!!」

脚をバタつかせて目の前の〝バーボン〟を蹴り飛ばそうとしたが、いなされ、腹に一発当て身を喰らった。
息が詰まり、咳き込む。

「キミはぼくを知ってるね」

「知る…わけ、ねえだろ…!」

「あまり嘘ばかりつくと、痛い目に遭うよ」

「知らないもんは知らない。紐ほどけっ、手が痛てえ!」

「最初に言ったでしょ。きちんと答えてくれたら解きます。でも素直に答えないなら」

全身が粟立つ。〝バーボン〟の指が制服に伸び、俺の体を暴き始める。

「───やめろ!」

「キミは工藤新一の何なんだい」

「……………」

「キミの携帯見れば解ると思うんだ。キミが彼の〝急所〟なのかどうか」

「そんなもん、わかるかよ! 工藤なんか知るかっ」

「解除コード教えて。快斗くん」

〝バーボン〟の声が低くなる。黒い瞳の奥に瞬く光。

「言わないと、嫌な思いをするよ」

「ふざけんな! 離れろ、バカヤローッ!!」

「強情だなあ。強がりもいい加減にしたら? 他の方法もあるけど……キミにとって一番〝効く〟のは…たぶん」

ベルトが外された。体が竦む。
声が出ない。悲鳴になりそうだ。

「吐くなら今のうちだよ。それからここ防音だから、大声上げても大丈夫」

優しく思えるほどの声音でそう囁くと、〝バーボン〟は微笑んで俺を見下ろした。







黒い鎖《3/3》へつづく

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※琥珀さん、拍手コメントありがとうございました! 拍手&コメント万年欠乏症なんでとってもうれしいです!! このブログ全部が妄想なんで、おゆるしを!(>_<)ゞ



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