名探偵コナン・まじっく快斗の二次BL小説。同ジャンル諸先輩方の作品に触発されております。パラレルだらけですが基本は高校生の新一×快斗、甘めでもやることはやってますので閲覧は理解ある18才以上の女子の方のみお願いします。★印のカテゴリは同一設定で繋がりのあるお話をまとめたものです。up日が前のものから順にお読み下さるとよいです。不定期に追加中。※よいなと思われたお話がありましたら拍手ポチ戴けますと至極幸いです。コメント等は拍手ボタンよりお願いいたします! キッド様・快斗くんlove!! 《無断転載等厳禁》

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2011年8月26日よりブログ開始
2012年5月GW中にカテゴリ分け再編&アクセスカウンター設置
2013年5月 CONAN CP SEARCH 登録
2013年6月 青山探索館 登録
連絡先:hamanosuronin★gmail.com(★を@に置き換え)
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★「掠れた記憶3」に拍手コメント下さった方、ありがとうございました。とっても嬉しいです~(*^^*)!!

怪盗キッドと探偵諸君
※新一視点にて。
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〝こんばんは、高校生探偵の諸君〟

惑わすようなその声は、俺たちの頭上から響いていた。

俺と服部、白馬は三人同時に声がした方を振り仰いだ。

服部が舌打ちをし、白馬が溜め息を付く。

そこに在ったのは─────長いマントを靡かせた美しいシルエット。
輝く満月を背にして街灯の上に立つ、まるで宙に浮いているかのように幻想的な怪盗キッドの姿だった。

俺は声も出なかった。
ただ息を飲んで、モノクルの飾りを揺らすキッドに魅入られていた。

怪盗の術中に嵌まるまいとするように、服部が声を上げる。

「いつからそこにおったんや、怪盗キッド!」

「ついさきほどですよ」

「正確には1分と6秒ほど前からでしょう。ちょうど噴水のライトアップが始まって、我々が向こうを振り返った時だ」

白馬が時計を確認しながら言うと、キッドは口元を綻ばせた。

「白馬探偵は常に冷静沈着、計ることをお忘れにならない」

「しかし…君だけが僕の思考を狂わせる」

白馬は微かに頬を紅潮させ嘆いた。

「服部探偵は油断なりません。手にした獲物で、今も私を撃ち落とそうと狙ってらっしゃる」

服部が右手の拳を握り締める。気付かなかったが、いつの間にか手に石でも忍ばせていたのか。

キッドの視線が俺に向けられる。目が合うのを意識すると、鼓動が速まるのが自分でも分かった。

「怪盗キッド、俺たちを誘い出した目的は何だ!?」

俺が問うと、怪盗はポケットから片手を出しシルクハットを指で軽く持ち上げた。

「目的…? そんなものはありません。ただ」

「ただ、なんや!」

「せっかく高校生探偵諸君が集っている…めったにない機会です。私もご挨拶に参上し、仲間に入れていただこうと思っただけ」

「キッド、僕らが今夜会うことを、どうして君が知っていたんだ?」

フフ…と怪盗が笑う。
見上げる白馬の横顔が、その笑みに惹き付けられているのが判る。

「いまや私がもっとも警戒し、手ごわく思っているのが諸君だからですよ。お一人ずつでも面倒なのに、三人に手を組まれたら仕事がやりにくくてかないません」

俺は思い返して気が付いた。店の窓際に佇んで俺たちを見ていたウェイトレス。
微笑んでコーヒーを注いでくれた時の眼差し。そして────

「……さっきの店にいたウェイトレスがおまえだったんだな! 外にキッドがいると叫んで俺たちをここへ走らせたのも」

怪盗は両手を広げる仕草で肯定した。

「さすが日本警察の救世主と謳われる工藤探偵。出来れば同席させていただきたいくらいでした。個性豊かな探偵諸君の話は、どれも面白く、興味が尽きない」

「そんなら上から目線で話しとらんと、降りてこんかいっ、仲間に入れたる!」

キッドが服部を見る。服部すら、拳を握ったままキッドの返答を待っている。

「遠慮しましょう。今夜はもう十分楽しませていただきました。それに、まだ諸君に捕まるわけにはまいりません」

「待ちたまえ、キッド!!」

「次はまた違う姿でお目にかかりましょう。その時を楽しみに……では!」

「キッド!」

「逃がすかい!」

俺と服部が叫ぶと同時にキッドがマントを翻した。服部が礫(つぶて)を放つ。礫がマントに吸い込まれる──────そう見えた。
だがキッドの姿はポンという小気味よい音とともに煙幕に包まれ、礫は杜の木々の奥へ突き抜け、木の幹にかんと音を立てて当たった。

大きな満月が、流れゆく雲に隠れかかっていた。

俺たち三人は誰も何も言わず、月が雲に隠れ行くまで夜空を見上げていた。
間違い無く三人とも、月にキッドの姿を重ねていた。

夜空に君臨し、気紛れに姿を変える〝怪盗キッド〟に────。







20130226


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※詳細省略でスミマセン。そしてお話のテンションも以前書いた「孤島」とかぶっちゃいました(汗)。
このところとにかく4人一緒の話が書きたくて。学ラン快斗くんでの3/4組なイチャらぶ話も書きたいなぁ…。
で、まだ増えるかなと思ったのでカテゴリに「3/4組」なんて追加しちゃいました~(^^;)。
ちなみにカテゴリ★トラベルにも四人を出してるお話があるので、まだお読みでない方、よろしければそちらもどうぞ…宣伝っ(+_+)。


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